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心療内科・精神科・一般内科
宮木医院リオムメンタルクリニック
〒536-0022
大阪府大阪市城東区永田4-8-10
TEL:06-6180-4111

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新しいコンサータ錠の流通管理システム(ADHD適正流通管理システム)と必須化した「患者登録」に関するコンサータ登録医による解説

注:当院ではコンサータ錠およびビバンセカプセルの処方権限のある医師が在籍していますが、発達障害と依存症に関する近年の知見を踏まえて、初診時に希望されても処方を控える方針としていますのでご理解ください。

大阪市城東区、本町、森ノ宮などの大阪メトロ中央線沿線やJR放出駅に近い当院では、「社会的処方」をキーワードとして、発達障害や依存症に対する認知行動療法を基盤とした医師・公認心理士による集団療法(各種健康保険が使えます)に力を入れながら、成人の発達障害(大人の発達障害)や思春期の発達障害の診察とともに、小児精神神経学会の会員として小児の発達障害についても診察を行っています。

本ホームページの「お薬の解説」でも説明されていますが、コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)といわれるADHDのお薬は、200710月に日本で初めて小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)を適応とする製造販売承認を取得し、200712月に薬価収載され、同月から販売開始されたお薬で、注意欠如・多動症ADHD(注意欠陥多動性障害と翻訳されている場合もあります)に使用される治療薬(中枢神経刺激薬)で、201312月には18歳以上の成人期への適応拡大承認を取得しています。

中枢神経を刺激することで脳内の神経伝達機能が改善され、注意力の散漫や衝動性、落ち着きのなさといった症状が改善されることが期待されます。

成分としてはナルコレプシーの治療に使われるリタリンRitalin錠と同一ですが、浸透圧を利用した放出制御システムを採用したメチルフェニデート塩酸塩の放出制御型の徐放錠で、速効性と持続性を合わせ持つのが特徴です。12時間ほど効果が持続しますので、朝1回飲めば、学校や職場での昼間の服用をしないで済むメリットもあります。

このようにADHDに悩む成人や学生、小児の患者さんにとって有力な治療選択肢であるコンサータですが、覚醒剤に類する成分のためその処方には所定の条件を満たした「登録医」のみ(院長の宮木医師らも該当)しか処方することができず、薬を受け取るのも登録された薬局に限定される仕組みとなっていました。

これはいわゆる旧システムといわれるものですが、一部で不正利用もあったために近年ではさらに運用が厳しくなり、201912月からはADHD治療薬コンサータ錠は医師・患者ともに登録制となりました。すなわち、医師も新システムへの移行(新システムでの症例報告やeラーニング受講とテスト受講、他の専門医からの推薦を含む)が必要なうえ、新たにコンサータ錠を処方される患者さんも「患者登録」が必須となったのです。

これは、本剤が「注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の診断、治療に精通した医師によって適切な患者に対してのみ処方されるとともに、薬物依存を含む本剤のリスク等について十分に管理できる医療機関及び薬局においてのみ取り扱われるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること」という承認条件を厚生労働省が付けたことへの対応となり、不便ではありますが従うほかはない国のルールです。

処方可能な医師の医療機関では、図解した説明用の冊子(コンサータ錠又はビバンセカプセルを服用される患者さんと代諾者の方へ 患者登録とお薬の受領方法についてのご理解とご協力のお願い)

をお渡ししますのでそちらを参照いただきながら文書で同意をいただき、患者さんご自身の保険証・運転免許証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・パスポートなどのいずれか(患者さんの本人確認書類が保険証のみの場合は代諾者の身分証明書)で本人であることを確認し、薬物乱用歴の有無、第三者からの症状に関する情報(通知表、連絡帳、母子健康手帳等の情報源)について確認・登録(登録医師が新システム上で行います)をして初めて処方を受けることができるようになっています。

その後、新システム上で登録内容が審査された結果、適格と判断された場合は当該患者にID番号が付番され、そのID番号を記載した患者カードが申請を行った登録医師の所属する医療機関宛に郵送されますので,コンサータ®錠又はビバンセ®カプセル処方開始と同時にカードを患者にお渡しすることになります。初回処方までに患者カードの受け取りが間に合わない場合にのみ、登録システムから初回処方時限定のID番号記載用紙を医療機関で印刷して用いることができることとなっています。

この患者カードを処方箋と身分証明書と一緒に、指定を受けた薬局に持参してコンサータを受け取るという流れになります。

コンサータについてさらに知りたい場合には製薬会社が発行している下記のような冊子(小児患者およびご家族の方、学校関係者向け冊子・成人患者向け冊子)もあり、受診時に申し出ていただければ差し上げることはできますので、参考にしてくださればと思います。

以上のように、国が定めたルールによって管理の厳密さが求められますが、それだけ上手に使用すれば大きい効果の期待できる(もちろんすべての方に効果的とは限りません)薬剤でもあります。ADHDには他にも有効性が立証され保険適応となっているお薬として、非中枢刺激薬アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)、選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬グアンファシン塩酸塩(インチュニブ)などもありますので、当院ではこうした選択肢とともに症状に応じてご提案することになります。(当然ですが患者さんの希望として薬を飲みたくないという場合に無理に処方することはありません。)

院長の宮木医師はコンサータ登録医として上述の新しいADHD適正流通管理システムへも登録済みで当院開院後に速やかに処方できる体制を取っていますが、本剤を服用することが好ましいかどうかは診察・検査の結果や他の治療法への反応性を見ながら総合的に判断しますので、処方の希望に沿えないことがあることはご承知おきください。

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  • 電車
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医院名
宮木医院リオムメンタルクリニック
院長
宮木 幸一
住所
〒536-0022
大阪府大阪市城東区永田4-8-10

診療科目
心療内科・精神科・一般内科
電話番号
TEL:06-6180-4111